コラム記事第1号の投稿です。
読者の皆様が何気に気になってはいるが、イマイチわからない、といった情報をわかりやすく発信することを目的としています。
今回のテーマは、何と「パンセクシャル」についてです。
日本国内では、一般的にはあまり耳にしない用語ではありますが、海外では日常的に多用されているメジャーな用語であり、その考え方も一般的に容認されているものになります。

パンセクシャルとは

日本国内ではあまり使用されることのない文言である「パンセクシャル」ですが、その意味はザックリ言うと「全性愛者」となります。
あらゆる性的指向の人に恋愛感情や性的指向を抱く人、異性・同性その他のシュアリティの人を愛せる性的指向の人、というふうに定義されているようですが、わたし的にまとめますと、「何もかも受け入れることができるマルチプレイヤー」といった感じでしょうか。
全ての性的指向の人を受け入れることができるなんて、何とも欲張りなことでしょう。
そんな広い心を持った人の人生は、それはとても充実しているであろうと思われます。
ああ、わたしもそんな柔軟でフレキシブルな人間になってみたいものです。

バイセクシャルとは

続いては、日本国内でもよく耳にする「バイセクシャル」について解説させていただきます。
バイセクシャルは「両刀使い」などとも言われ、一見すると「パンセクシャル」と同義であるように思えますが、実はその定義には微妙な違いがあります。
「バイセクシャル」はシンプルに「男と女」という2つの性だけに着目して定義されたものとされています。
それに対して「パンセクシャル」は「全ての性」という2つの性だけに限定していない、というところが「バイセクシャル」との大きな違いとなります。

パンセクシャルとバイセクシャルの違い

「2つの性」とはシンプルに「男と女」です。要するに、内面の状態を考慮しない、単純に外見だけで認識される「男と女」という概念に基づいて定義されている用語、それが「バイセクシャル」です。
それに対して「パンセクシャル」で定義される「全ての性」とは、単純に外見だけで認識される「男と女」だけに限られず、内面的な要素も包含した「全ての性」を意味しています。
要するに、男・女・オカマ・オナベはもちろん、さらに複雑な性的指向の持ち主でさえ恋愛対象とすることができるということです。
ちなみに「ホモセクシャル」は「同性」のみを恋愛対象とする人、と定義されています。
日本国内では、ホモと聞くと「男同士」みたいなイメージを抱きがちですが、「ホモセクシャル」の本来の意味は「同性愛者」を意味するものであり、その対象は男に限定されたものではありません。
「女同士」も「ホモセクシャル」に含まれるのが、本来の意味となります。

ポリセクシャルとは

さらに「ポリセクシャル」という概念も存在します。
こちらは「3つの性」を受け入れ可能という意味として定義されている用語です。
おそらく「男と女とバイ」の3つの性を指しているものと思われます。
バイとポリとパン、略してみましたが、ポリとパンはイマイチしっくりきませんね(苦笑)
やはり使い慣れている用語である「バイ」だけがしっくりきます。

パンセクシャルとポリセクシャルの違い

パンセクシャルとバイセクシャルとの違いの項目と重複してしまいますが、「パンセクシャル」は「全ての性」を対象としているのに対し、「ポリセクシャル」は対象を「3つの性」に限定しているところが相違点となります。
もう、ここまで来ると、一般的な性的指向の持ち主からすれば「もう、どっちでもいいやん!」と言いたくなりますが、特殊な性的指向の持ち主からすれば「これくらい細かい区分が必要なんや!」と言いたくなるのが、これらの細かい区分が発生した原因だと思われます。
そういう事情もあり、全てを1つにまとめた「トランスジェンダー」という用語が生まれたのでしょうね。

トランスジェンダーとは

上で紹介した「パンセクシャル」、「バイセクシャル」、「ポリセクシャル」などを全て包含したものを一般的に「トランスジェンダー」といいます。
一般的な性的指向の人からすると、「パンセクシャル」と「バイセクシャル」の違いなどのような細かい区分にはあまり関心を持っていないので、「トランスジェンダー」という一括りにした用語とする方が、様々な局面で性的指向について表現する際に都合良く説明できるものとなっています。
その定義についてですが、「性自認が男女どちらか一方に帰属する場合に限らず、中間的、流動的、超越的な性自認を抱いている人」とされています。
早い話が「パンとポリとバイ」全てを包含したものとして理解することができます。

トランスジェンダーとシスジェンダー

あまり耳にしない用語に「シスジェンダー」というものがあります。
その意味はシンプルに「トランスジェンダー」と対になる用語です。
その定義は、「生来の身体的な性別と自身の性認識が一致している状態、及び、その人」とされています。
日常生活において、「オレ、シスジェンダーやねん」とは言いませんよね(苦笑)
「シスジェンダー」は、あまり使われる用語ではなさそうです。


今回は「パンセクシャル」をはじめとする性の定義に関する様々な用語を紹介させていただきました。
これからも「気になってるけどイマイチよくわからない」ような用語などを「コラム」のカテゴリーにて紹介していこうと思っております。
次回記事も楽しみに待っていただけましたら幸いです。

ちなみに当店は、まさに「パンセクシャル」な雰囲気となっております。
「様々な性」を持ったスタッフ達が在籍しておりますので、一度来店していただき、その多様化された個性豊かな空間を、余すことなくご堪能していただきたいと思っております。
読者の皆様のご来店、スタッフ一同、心よりお待ちしております♡

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